【クライマー倉上慶大 アドバイザー】
kazahanaより、Made in TOKYOのフィンガープレートが入荷。
クライマー倉上慶太監修のもと、東京青梅の家具工房で丁寧に製作したフィンガートレーニングプレート。
木材の美しさが特徴です。
上質な家具作りの過程で発生する端材からフィンガートレーニングに適した木種を選びました。
また、このパッケージの生地などは主に当社内で生じる布の端切れを利用していますので、包装材として廃棄してしまうことなくブラシ、アクセサリー等のケースとして使用できます。
kazahana チャレンジングプレートは、4mmベースプレートのホールディングトップを 2.5mm としました。
トップ下15°の斜角部フリクションもホールディングサポートとなります。
トレーニングギアとしての機能にいささかの疑問はありますが、マイクロエッジのホールディング感覚を養い、体調、体重や疲労度を認識したり、ハンギングの継続により指先にかかる圧痛を馴化できます。
材料はかんな台などに使用される、木質が非常に堅い「樫」です。
堅い木種は切断面が滑らかになることが通常で、この「樫」もその例にもれませんがチョークとの相性は良好(※)です。
4mmプレートと同様、体調が整っていなければハンギングすること自体が困難ですので、マイクロエッジトレーニングの ”do or don’t” はクライマーの心を計る「ものさし」とも言えるでしょう。
(※): シーズンなど外環境のコンディションにもよります
・材料 2.5mm(プレート厚 : 4mm) — 樫
・サイズ 幅 — 9cm 高さ — 3.5cm・価格 2.5mm × 2枚セット
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【以下、倉上慶太Instagramより】
<ストーリー>
このプロジェクトの始まりは約1年半前。
”シンプルで飽きのこないデザインと伝統の技を使った2100年まで使える家具作り”をコンセプトにしたオーダーメイド家具工房「Toku Work Shop」にて自宅のダイニングテーブルを製作してもらったことがきっかけでした。(Toku Work Shop:http://www.tokuworkshop.jp/)
その後、幾度か家具製作のお手伝いに工房を訪れる中で、家具製作の過程で生まれ廃棄されてしまう様々な形状の端材がクライミングのホールドとして再び活かせることに気付きました。
それから試作を重ね、クライミングのトレーニングに適した形状や木種のテストを行い、レジェンドクライマー @sanchez_hikagenoniwa が立ち上げた @kazahanapacks 協力のもと今回、完成に至りました。
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「kazahana finger plate」は家具製作から生まれる端材を使用しているため、生産できる数にも限りがあります。
しかし私たちは、特にここ数年で様々な気候変動や社会問題を経験し、大量生産・大量消費という人間活動の限界に気付き始めました。
その未来のない大量生産・消費社会に抗う最初のアクションとして我々クライマーが多くの時間(と指皮)を費やす「ホールド」を通じてその一歩を踏み出せたのはとても誇りに思います。
「各プレート間、1cm感覚で設置するとBeastMaker2000の幅で3種類付けられるサイズになっています。
3面テーパー加工もおかげもあり、カチ持ちしても親指が干渉しないのは、ほかにはないクオリティです!」倉上慶太